今、人材育成が危ない!

「人材育成は大切だ」と言う方は多くいます。 でも、本当に人材育成ができている組織や企業はほんのわずか。 今、日本の人材育成が危ない! このブログでは、人材育成や研修の在り方を考える真面目すぎるブログです。 (性格上、たまにおちゃらけます)

タグ:研修

こんにちは。
研修コーディネーター協会の飯島宗裕です。

暑い!本当に暑い!
昨日は都心で30度を一度も下回らなかったとのこと。
このままだと、10年後には35度が当たり前になって
40度を都心でも観測するでしょうね。

その原因は
地球の温暖化
アスファルトの増加による土の減少
ビルの乱立による無風化
等であり、結局は「人災」だと思います。

つまり、人々が本当に温暖化を食い止める努力を
しなければ、このまま地球はおかしくなるでしょう。

一番怖いのは、自然が強制的にコントロールすること。
夕立も暑くなった地面を冷やすためのコントロール。
ゲリラ豪雨も増えていますが、もっと大きな災害が
起きるような気がしてなりません。

さて、今回のテーマ。

研修の目的とは何ですか?

「人を育てること」

そうです。では、なぜ人を育てるのですか?

「売り上げを上げたり、チームワークを良くしたり・・・」

そうですよね。では、なぜそれらをするのですか?


研修の目的は「組織の問題を解決すること」です。

問題とは「あるべき姿」と「現状」の差(ギャップ)。

その差を埋めすのが問題解決です。

売上1000万円の現状を1500万円にしたい。
その500万円が問題であり、その達成のための
方策が問題解決です。

研修はそのために人材を育成します。
営業スキルの研修や新商品開発の研修など
を行い、500万円の売上向上を目指すわけです。

では、皆さんの行っている研修は、組織のどのような
問題を解決するために行われていますか。

もしそれが明確になっていない、つながっていないので
あれば、研修テーマや内容を見直すべきです。

当たり前の話のように聞こえますが、
意外にできていない組織が多いように思うのは
私だけでしょうか。

こんにちは。
研修コーディネーターの飯島宗裕です。

「人事課」と書いて何と読みますか?
普通は「じんじか」ですよね。
でも、最近「ひとごとか」になっている人事課が多いように思います。

その多くは、人材育成=研修と勘違いしている人事担当者です。

確かに、研修は人材育成の手段の一つです。
でも、以前のブログにも書いたように、研修よりも現場での教育が
より重要ですし、効果的です。

ところが、人事担当者の中には「現場でどのように育てるのかを
考えない」「現場任せにする」「形だけ整えるけど、あとは知らない」
というようなケースが大半です。
つまり、研修だけはやるから後はほったらかし。

まさに「ひとごと」。

また、研修の効果を研修会社や研修講師に丸投げし、自分たちは
責任を持たない。

まさに「ひとごと」

さらには、新入社員や若手社員の研修の時に人事担当者(先輩・上司)
が受講生である社員に対して「嫌われたくない」ために叱らない人が
増えています。

そのような担当者に限って「ウチの社員に注意をしてください」と
講師に依頼してきます。そこで私が「いつも注意されているのですか」
と聞くと「いえ、私たちは特別注意をしていません。」と発言が。

これは、言い換えれば学校の先生に「ウチの子供が態度が悪いので
叱ってください」と言いながら、家庭では何のしつけも叱りもしない
ということと同じです。

まさに「ひとごと」

こんな「ひとごと」の担当者が人材育成できると思いますか?

はっきり言います。

人材育成の重要性を知り、責任を持ってやらない人事や企業は
必ず失敗します。

もっと人材育成に本気になりなさい!

こんにちは。
研修コーディネーターの飯島宗裕です。

人材育成は誰がするのでしょう?

人事課でしょうか。研修会社・研修講師でしょうか。
それとも、直属の上司でしょうか。

正解は「みんな」です。

新入社員教育の手法で、先輩社員が「教育係」と
なって指導する制度があります。(チューター制度など)

この制度は新入社員が困ったら誰に聞けばよいのか
が明確になり、先輩社員に後輩指導の自覚を芽生えさせる
というメリットもあります。

が、逆に、「あいつが教育係だから自分は教育しないよ」と
して教育係となった先輩社員に押しつける人がでるという
デメリットも生じます。

教育は「教育係」だけがするものではありません。
人事だけでもなく、研修会社・講師だけでもありません。

「全員がするもの」です。

言い換えると、ちびまる子ちゃんに出てくる「まる子」ちゃん
の教育は誰がするのでしょうか。「お母さん」だけでしょうか。

教育係を「お母さん」としましょう。
でも、「お父さん」(上司)や「お姉ちゃん」(先輩)、
おじいちゃん、おばあちゃん(管理職)、
たまちゃんやクラスメイト(同期)、
学校の先生(研修講師)、
近所の人たち(取引先や会社外の人)
全員が「まる子」ちゃんの成長に影響を与えているはずです。

なのに、「まる子の態度が悪いのはお母さんの教育のせいだ」
と責任をなすりつけている人が会社ではほとんどではないでしょうか。
(あえて例です。まる子ちゃんの態度がいつも悪いわけではありません)

会社の仕事というと、みな自分の業務のことしかイメージできません。
しかし、明文化されていなくとも、新入社員(後輩や同期、場合によって
は先輩や上司も)を教育するのは会社全員の仕事であり、役割です。

そのことを認識しなければ、どんな会社も人材育成は成功しません。

でも、そのような考えを持っている日本企業はほんのわずかです。
だから、日本の人材育成は危ない!

少しでも危機感をもち、組織における人材育成の在り方を見直し、
効果的な人材育成のしくみを構築する企業や組織が増えることを
願って、細々と研修コーディネーターの活動をしております。

もっと、人材育成に本気になろうよ、日本。

こんにちは。
研修コーディネーターの飯島宗裕です。

今さらですが、飯島宗裕はイイジマムネヒロと読みます。
よく名前を「宗弘」や「宗佑」に間違えられます。
あだ名は「日本酒」です。呼びづらいですね。
でも、仲間からは本当に「日本酒さん」「ぽんしゅ~」と
呼ばれます。勇気を出して、さぁ、どうぞ!

さて、今回のテーマ。

私はスポーツジムに通っています。
先日、インストラクターの方にスタジオプログラムの動きについて
個別指導をしてもらいました。
すると、今まで正しいと思っていたフォームが違っていたのです。

「これ、楽だし、あまり効かないなあ」と思っていた動きが、
正しいフォームだと「キ、キツイ・・・!」となりました。
個別だから、というのもありましたが、一番わかりやすかったのは
「どこの筋肉を鍛えているのか、そのためにどう鍛える動きなのか」
という内容を詳しく解説していただいたことです。

普通のスタジオプログラムでは解説をする時間もほとんどなく、
動きの説明しかできません。つまり、カタチしか教わっていなかった
ために、正しい効果が出ていなかったのです。

これは研修でも同じこと。

カタチだけ教える。

それでは十分ではありません。
なぜ、そのような行動をするのか。なぜそのような考え方をするのか。
この意味を理解させる解説が必要だと思うのです。

たとえば、挨拶で「お辞儀の角度」だけを教えるのではなく、
なぜそのような角度なのかを解説することが大切です。
「○○の場合はお辞儀の角度は30度」は、なぜ30度なのか。

私は「挨拶の角度は自分の気持ちの角度」と言っています。
本当に心からありがとうと感謝の気持ちがあれば、自然と
挨拶は深くなります。その意味を教えることが大切なのでは
はいでしょうか。

そして、カタチだけ教えることでもう一つ大きな問題が起きます。
それはマニュアル人間にしてしまう恐れがあることです。

意味を理解しないでカタチだけ覚えてしまった人材は、
臨機応変に対応する力が弱くなってしまうでしょう。
「この場面の挨拶は研修で習っていないので」
冗談のように聞こえますが、実際にこのような新人はいるのです。
これは本人の責任よりも講師の責任だと私は思います。

実は、私はこれで失敗をしました。
10年以上も昔、初めて講師をしたときのこと。
「簿記3級だったら簡単だから教えられる」と思ったのです。
しかし、受講生から「なぜこういう仕訳をするのですか」と
いう質問に私は「カタチで覚えればいいんだよ」と今では
あり得ない回答をしてしまいました。

この反省から私は自分でしっかり理解し、カタチだけではなく
意味も解説することを必ず行うようにしています。

しっかりと意味を理解させること。
研修講師の最低限の責任だと私は考えます。

こんにちは。
研修コーディネーターの飯島宗裕です。

研修講師を生業としています。
なのに、このタイトル。
でも、本当なのだから仕方ありません。

正しくは「研修だけでは人は育たない」ということですが、
「研修をすれば人は育つ」と誤った考え方をしている方が
どれだけ多いことか・・・。

たとえば、英会話の研修を受けたとしても
会社で戻っても英会話を使う機会が無い。

マナー研修を受けて挨拶を学んだ新人が職場で
「おはようございます!」と元気に挨拶しても
誰も反応してくれなかった。

ファシリテーション研修を受講して職場に戻り
会議でさっそくやってみようと試みたら
上司から「何やってんだ、座れ!」と注意を受けた。

上記の話は全て実話です。
さて、これらのことを踏まえてお伺いします。
「研修だけで効果はあると思いますか?」

研修はあくまで「スタートアップ」だと私は考えます。
つまり、成長するための「きっかけ」にしかすぎません。

大切なのは、学んだことをいかに実践するかということ。
そして、そのためには実践するための「仕掛け」「仕組み」
が必要不可欠なのです。

・英会話を活かす仕事がある。
・組織全体が挨拶ができる状態になっている。
(目指している)
・ファシリテーションの効果や目的を組織全員が認識し、
積極的に挑戦させる風土がある。

これらが無い状態で研修をやっても、効果はありません。

「研修なんて効果がない」
という言葉を口にする方の多くは、この仕掛けや仕組みを
考えていません。つまり、研修のせいにしているだけです。
それでは、何をやっても人材育成は成功しないでしょう。

もちろん、研修は人材育成の手法の一つであり、研修が
絶対ではありません。が、その効果を引き出すための工夫が
十分になされないために研修の効果を誤って考えている方も
少なくないのではないでしょうか。

研修だけで人は育ちません。
研修を活かす仕組みや仕掛け作りを忘れないでください。

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